訪問診療のセカンドオピニオンに紹介状は必須?診療情報提供書なしで受ける限界

在宅で療養している家族の治療方針について別の医師の意見を聞きたいとき、最初に用意するのが主治医の紹介状です。相談を受け付ける医療機関の多くが、診療情報提供書の提出を申し込みの条件に挙げています。
書類がないまま申し込むと、相談そのものを断られる場合があり、受けられたとしても助言は一般論にとどまります。検査のやり直しから始まる事態も起こりえます。
紹介状を頼むための項目は診療報酬に用意されており、主治医に申し出る前提で組み立てられています。頼み方と、書いてもらえないときに残る手立て、そして越えられない限界を順に整理します。
訪問診療のセカンドオピニオンに紹介状はほぼ必須です
相談を受け付ける医療機関のほとんどが、主治医の書いた紹介状を申し込みの条件に挙げています。資料がそろって初めて、相談先の医師は在宅の状況を踏まえた意見を返せます。
| 紹介状が担う働き | 書かれている中身 | ないときに起きること |
|---|---|---|
| 経過を伝える | 発症からの治療歴と検査の推移 | 一から聞き直しになり時間を失う |
| 判断の材料を渡す | 血液検査の値や画像診断の所見 | 検査のやり直しを勧められる |
| 相談の的を絞る | 主治医が迷っている論点 | 助言が一般的な説明にとどまる |
| 結果を戻す道をつくる | 宛先となる主治医名と施設名 | 意見を療養の方針に反映しにくい |
紹介状と診療情報提供書は同じ書類の呼び分け
紹介状という呼び名は通称で、正式には診療情報提供書といいます。厚生労働省の医科診療報酬点数表にも診療情報提供料という項目名で並んでおり、どちらの言葉も同じ紙を指します。
厚生労働省が示した「診療情報の提供等に関する指針」では、診療録や検査所見記録などと並べて紹介状も診療記録の一つに数えられており、患者さん側から開示を求められる書類として扱われています。
申込書に紹介状とだけ書かれていても、主治医へ頼むときは「セカンドオピニオン用の診療情報提供書」と伝えると行き違いが起きません。書類の種類が変わるためです。
資料をそろえてほしいと相談先が求める理由
セカンドオピニオンの場では新たな検査も薬の処方も行わないと順天堂大学医学部附属順天堂医院が案内しており、持参した資料だけが判断の材料になります。手元にある紙がそのまま意見の精度を決めます。
東京慈恵会医科大学附属病院は、相談に必要な資料として主治医が作成したセカンドオピニオン用の診療情報提供書、画像データ、検査データの3点を挙げています。1点でも欠けると相談の質が落ちます。
国立病院機構宇都宮病院は、紹介状と診療情報がなければもう一度検査をしなければならないと明記しており、書類の不足が本人の負担へ直結する構図をはっきり示しています。
在宅では紹介状の中身がとりわけ重みを持ちます
外来へ通える患者さんと違い、在宅で療養している方は相談先の医師に直接診てもらう機会がほとんどありません。書面に書かれた範囲が、相談先にとっての患者像のすべてになります。
体力の面から本人が同席できず、家族だけで相談する形も多く見られます。医師どうしが直接やり取りする場面がないぶん、紹介状の記述量がそのまま情報量になります。
相談先の医師にとって書面は患者さんを知る唯一の入り口なので、主治医がどこまで書き込んだかによって返ってくる意見の細かさが決まってしまいます。依頼の段階で何を書いてほしいかを具体的に伝える値打ちは、そこにあるといえます。
記載が薄いと、足りない部分を口頭で補う役目が家族に回ってきます。限られた相談時間を説明で使い切ってしまえば、肝心の助言を聞く余裕が残りません。
紹介状なしで訪問診療のセカンドオピニオンを受ける限界
書類がないまま申し込むと、断られるか、受けられても得られる助言が薄くなります。公的な病院の案内には、資料を用意できない場合を相談の対象外とする記載が並びます。
資料を用意できない相談は対象外
順天堂大学医学部附属順天堂医院は相談の対象外となる例として、指定する資料である診療情報提供書および検査・画像データを持参できない場合をはっきり挙げています。
東京慈恵会医科大学附属病院も、診療情報提供書や検査データを提供しない方および準備ができない方については、相談を受けられない場合や断る場合があると案内しています。
順天堂医院は書類を郵送する形をとっており、そろわないうちは日程そのものが決まりません。とりあえず予約だけ入れておく進め方が通用しない仕組みになっています。
検査のやり直しから始まってしまう
宇都宮病院が示すとおり、紹介状と診療情報がそろわなければ相談先は判断の根拠を持てず、検査をやり直すところから始めるほかありません。在宅療養中の方にとって、これは軽い負担ではないでしょう。
採血ひとつをとっても体調によっては消耗しますし、画像を撮り直すとなれば車いすでの移動と付き添いが必要になります。時間も費用も二重にかかります。
相談先で検査を受けると、その日から新しい医療機関とのやり取りが始まり、家族が想定していなかった手続きも増えていきます。意見だけを聞きたかったはずの相談が、いつのまにか別の話へ姿を変えてしまうわけです。
さらに、検査を受けた時点で相談は通常の受診に近い形へ変わっていきます。意見を聞くつもりで出向いたはずが、別の医療機関にかかり直す流れへ流されかねません。
主治医の了承がない相談を断る施設も
順天堂医院は、主治医がセカンドオピニオンを受けることを了承していない場合も相談の対象外に数えています。黙って申し込むと、当日になって受けられない事態が起こります。
切り出しにくさを感じる家族は少なくありません。宇都宮病院は、自院の患者さんが他院のセカンドオピニオンを希望する場合に主治医が快く適切に対応するよう院内で意思統一していると公表しています。
同院は、遠慮せず「他病院のセカンドオピニオンを希望するので紹介状と検査資料をお願いします」とはっきり伝えてほしいとも書き添えており、申し出は想定された行為だと分かります。
一般論だけが返り在宅の療養に戻せない
資料が乏しければ、相談先の医師は一般にはこう考えますという枠組みの話しかできません。自宅で暮らす一人ひとりの条件に踏み込んだ助言は返ってこないでしょう。
相談の内容を主治医へ報告する運用をとる医療機関が多く、慈恵医大附属病院も宇都宮病院も報告する旨をあらかじめ案内しています。宛先が定まっていないと、この報告の道筋も途切れます。
相談料は自己負担なので、内容が薄いままだと支払いだけが残ります。書類をそろえる手間は、相談の値打ちを守るための備えと考えれば納得できるのではないでしょうか。
- 診療情報提供書を用意できない
- 検査データや画像を持参できない
- 主治医が相談に同意していない
- 家族だけの申し込みで同意書や委任状がない
- 最初から転院を目的にしている
- 医療過誤の照会や訴訟に関する相談
上に並べた条件は複数の医療機関の案内に共通して現れます。自分たちの申し込みが当てはまらないかを先に確かめておくと、当日に足止めされずに済みます。
訪問診療の主治医に紹介状を頼むときの伝え方
制度は患者さん側からの申し出を出発点にしています。厚生労働省の点数表には、他の医師の意見を求める要望に応えて資料を渡す項目があらかじめ置かれています。
診療情報提供料(Ⅱ)は患者さんの要望を出発点にした項目
厚生労働省の告示「診療報酬の算定方法」には、区分番号B010として診療情報提供料(Ⅱ)が500点で置かれています。他の医師の意見を求める患者さんからの要望を受けて資料を渡した場合の項目です。
同じ告示は1点の単価を10円と定めているため全体では5,000円となり、窓口で払う額は自己負担の割合に応じて決まります。算定できるのは患者さん1人につき月1回までです。
添付するものも条文に並んでいます。治療計画、検査結果、画像診断に係る画像情報その他の必要な情報を添えて、診療状況を示す文書を患者さんに渡す、という組み立てになっています。
| 比べる点 | 診療情報提供料(Ⅰ) | 診療情報提供料(Ⅱ) |
|---|---|---|
| 点数 | 250点 | 500点 |
| 想定する場面 | 別の医療機関での診療が必要なとき | 他の医師の意見を求める要望を受けたとき |
| 文書を渡す相手 | 紹介先の医療機関 | 患者さん本人 |
| 算定できる回数 | 紹介先ごとに月1回 | 患者さん1人につき月1回 |
転院のための紹介状とは書類の中身が違います
診療情報提供料(Ⅰ)は、別の医療機関に診療を引き継いでもらうための紹介に対応します。告示の注も、診療の必要を認めて患者さんの同意を得たうえで紹介する場面を書いています。
転院用の書式のまま提出すると、相談先は転院の希望として受け取ります。慈恵医大附属病院は当院での診療や検査、転院を希望する方を相談の対象外に挙げているので、行き違いは実害につながります。
依頼の場面で用途をひとこと添えれば、主治医は宛先と論点を意識して書き分けられます。書類の名前ではなく目的を伝えるほうが確実です。
依頼のときに伝えておく3つの中身
伝える内容は多くありません。どこに相談するのかという施設名と診療科、何を聞きたいのかという論点、そしていつまでに必要かという期限の3つで足ります。
論点は抽象的な方針より、点滴を続けるか、入院に切り替えるか、食事の形をどう変えるかといった具体的な選択で示すと、主治医も書く材料を選びやすくなります。
口頭で伝えるだけでなく、同じ内容を短いメモに書いて主治医へ渡しておくと、行き違いがそのまま書類に残る事態を防げます。訪問の時間は限られており、言い添えたつもりの一言が伝わらないまま終わる場面も起こりえるでしょう。
期限を先に告げておけば、訪問の予定に合わせて作成の段取りを組んでもらえます。次の訪問日まで日が空くと、そのぶん申し込みが遅れてしまいます。
紹介状がもらえないときに集められる資料と、その限界
主治医に書いてもらえない事情があるなら、診療記録の開示を求める道が残ります。ただし開示された記録はあくまで資料で、紹介状の代わりにはなりません。
診療記録の開示という道があります
厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」は、患者等が診療記録の開示を求めた場合には原則としてこれに応じなければならない、と医療従事者側の対応を定めています。
開示の対象になる診療記録には、診療録や処方せんのほか、看護記録、検査所見記録、エックス線写真、そして紹介状までが含まれると同じ指針が定義しています。
申立ての理由を尋ねることは不適切だとも指針は書いており、なぜ見たいのかを説明できなくても求められます。費用は実費を勘案して合理的と認められる範囲内と定められています。
時間はかかります。厚生労働省が特定機能病院と大学病院を対象に行った調査では、開示までの所要日数は2週間程度が38%、3週間程度が37%、4週間程度が25%という結果でした。
家族が本人に代わって開示を求められる場合
指針は開示を求め得る者を原則として患者さん本人としたうえで、本人に代わって求められる立場を4つ挙げています。在宅で介護している家族が当てはまる場面は珍しくありません。
- 患者さんに法定代理人がいる場合の法定代理人
- 診療契約に関する代理権が付与されている任意後見人
- 患者さん本人から代理権を与えられた親族およびこれに準ずる者
- 患者さんが成人で判断能力に疑義がある場合に、現実に患者さんの世話をしている親族およびこれに準ずる者
認知症などで本人の判断が難しくなっている場合、日々の介護を担っている家族は4つ目に近い立場に立ちます。申し立ての際は続柄を示す書類の提示を求められます。
開示を断られたときも、指針は原則として文書で理由を示すよう医療機関に求めています。納得できないまま話が止まったら、都道府県などが設けた医療安全支援センターに相談する道もあります。
お薬手帳や訪問看護の記録も材料になります
順天堂医院は相談に必要な資料の一つとしてお薬手帳の写しを挙げており、日々の記録が判断の助けになる場面を示しています。手元にある紙も無駄にはなりません。
服薬の履歴は治療の流れをたどる手がかりになり、いつ薬が変わったのかをたどれば病状の転機も見えてきます。介護保険を申請したときに作られた書類にも、そのときの本人の状態が要約された形で残されています。
訪問看護から届く報告書、介護保険の申請で作られた主治医意見書、入院していた時期の退院時要約なども、経過をたどる材料として役に立ちます。
ただし、これらは断片です。時系列がつながらず、どの検査値がどの治療の後なのかを読み解く作業が相談先に残ってしまいます。
集めた資料は紹介状の代わりになりません
相談先が求めているのは記録の束ではなく、主治医が相談のために整理して書いた文書です。慈恵医大附属病院も順天堂医院も、必要な資料の筆頭に診療情報提供書を置いています。
厚い記録を渡されれば読み込む時間が要り、30分ほどの相談枠がそれだけで削られてしまいます。整理されているかどうかが助言の密度を左右します。
開示請求は、主治医に頼めない事情があるときの次善の手立てです。まず申し出てみるほうが、日数の面でも内容の面でも近道になります。
訪問診療ならではの情報を紹介状に書いてもらう
検査値と診断名だけの紹介状では、自宅で過ごす人の相談に十分な答えは返りません。生活の状況と本人の意向まで書き添えてもらうと、助言が現実の暮らしに近づきます。
検査値だけでは自宅での暮らしが伝わりません
病院で使われる紹介状の書式は、外来や入院を前提に組み立てられています。数値と診断名は残っても、その人がどう暮らしているかは抜け落ちがちです。
訪問診療の現場では、こうした暮らしまわりの情報が日々の診療録に細かく積み上げられています。書式に欄がないという理由だけで記録が紹介状から落ちてしまうのは、もったいない話です。
食事の量、飲み込みの様子、排泄や睡眠の状態、痛みが出る時間帯といった要素は、在宅で続けられる治療かどうかを分ける材料になります。
介護の担い手が誰で、どこまで対応できるのかも方針を左右します。同居家族が働いている場合と、24時間そばにいられる場合とでは、選べる道が違ってきます。
訪問看護から届く情報も添えてもらう
訪問看護師の報告書には、日々の体調の揺れが細かく残っています。主治医が訪ねるのは月に数回でも、看護師はより頻繁に自宅へ入っているためです。
体温や血圧の推移、食事量の変化、傷の治り具合といった記録が加わると、相談先の医師は点ではなく線で状態をとらえられます。
報告書の写しを添えてもらえないか、紹介状を依頼するときに一緒に聞いてみる価値があります。事業所が別なら、主治医を通して手配してもらう形になります。
本人と家族が決めてきた経緯こそ要ります
入院はしたくない、口から食べ続けたい、住み慣れた家で最期まで過ごしたい。そうした意向は、医学的な判断と同じくらい方針を決める要素になります。
話し合いの経緯が紹介状に書かれていないと、相談先の医師は医学だけを見た答えを返します。家族が受け入れられない選択肢が並ぶ結果にもなりかねません。
これまで何を大切にして決めてきたかが共有されると、助言は現実に選べる範囲へ絞られます。相談の密度が上がる要因はここにあります。
| 抜け落ちやすい情報 | 具体的な中身 | 助言に及ぼす影響 |
|---|---|---|
| 生活の状況 | 食事量・飲み込み・睡眠 | 治療を続けられるかの見通しが変わる |
| 介護の体制 | 同居家族の人数と就労の有無 | 通院や処置の現実味が変わる |
| 本人の意向 | 入院や延命についての考え | 提示される選択肢の幅が変わる |
| 直近の変化 | 体重の推移と発熱の頻度 | 急ぐべきかどうかの判断が変わる |
紹介状を受け取ってからセカンドオピニオンを申し込むまで
書類がそろっても、相談先ごとに求める形式が違います。必要書類と提出方法を先に確かめてから主治医へ依頼すると、二度手間になりません。
相談先の必要書類を電話で先に確かめます
申込書、同意書、委任状といった書式は施設ごとに用意されており、共通の様式はありません。取り寄せに数日かかる場合もあるため、動き出しは早いほうが安全です。
順天堂医院は申込書と診療情報提供書、必要なデータをそろえて郵送するよう案内しています。慈恵医大附属病院は事前チェックリストと申込書を印刷して提出する流れを示しています。
電話では、書類の種類だけでなく提出の方法と締め切りまで一度に尋ねておくと後の動きが楽になります。窓口の担当者がその場で答えられない項目については、折り返しの連絡をお願いする形で構いません。
どちらも書類の到着を確かめてから日程を組む形なので、郵送の日数まで見込んで逆算すると予定が立てやすくなります。
画像データは紹介状と別に手配が要ります
CTやMRIの画像はCD-ROMなどの媒体に複製して持参する形が一般的で、順天堂医院はDICOM形式での持参を、慈恵医大附属病院は画像データの提出を求めています。
撮影した医療機関が主治医と違う場合、複製の依頼先はそちらになります。訪問診療を担う診療所が画像そのものを保管していない例は珍しくありません。
どこに何の資料があるのかを紙に書き出しておくと、依頼先を間違えずに済みます。複製には日数と実費がかかる点も見込んでおくと安心です。
本人が同席できないときは同意書も添えます
順天堂医院は、家族だけで相談を受ける場合に本人が記入した相談同意書の提出を求めています。本人が18歳未満の場合を除く、という但し書きが付いています。
慈恵医大附属病院は原則として本人の委任状を必要としており、当日には相談する方の身分証を確認すると案内しています。順天堂医院は住民票や戸籍謄本など続柄を証明する書類も求めます。
署名が難しい状態のときの扱いは、施設ごとに判断が分かれるところでしょう。予約の電話で先に尋ねておけば、当日になって困る場面を避けられます。
日が空いた紹介状は書き足してもらう
在宅療養では数週間で状況が変わります。作成から時間が経った紹介状のままだと、相談先が古い情報をもとに助言する形になってしまいます。
予約が先の日程になったら、直前の検査結果や体調の変化を書き足してもらえないか主治医に相談すると、当日の議論がかみ合いやすくなります。
相談の直前1週間の様子を家族がメモにまとめておく手もあります。書面に載らない揺れを口頭で補えば、限られた時間でも状態が正確に伝わります。
申し込みまでにそろえる書類と頼む先
| そろえる書類 | 頼む先 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| セカンドオピニオン用の診療情報提供書 | 訪問診療の主治医 | 転院のための紹介状と区別して頼む |
| 検査データの写し | 訪問診療の主治医 | 直近の値まで入れてもらう |
| 画像を収めた媒体 | 撮影した医療機関 | 複製に日数と実費がかかる |
| 申込書と同意書 | 相談先の医療機関 | 書式が施設ごとに違う |
| 続柄を証明する書類 | 市区町村の窓口 | 家族だけで相談する場合に求められる |
よくある質問
- 訪問診療のセカンドオピニオンは紹介状なしでも受けられますか?
-
受け付けている医療機関はほとんどありません。順天堂大学医学部附属順天堂医院は指定する資料を持参できない場合を、東京慈恵会医科大学附属病院は診療情報提供書を準備できない場合を、それぞれ相談の対象外に挙げています。
仮に話を聞いてもらえたとしても、判断の材料がないため助言は一般的な説明にとどまります。国立病院機構宇都宮病院は、資料がなければ検査をやり直す必要があると案内しています。
- セカンドオピニオン用の紹介状は主治医に何と伝えて頼めばよいですか?
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相談先の施設名と診療科、聞きたい論点、そして必要な期限の3つを添えて申し出ると話が早く進みます。転院のための紹介状と区別してもらうため、セカンドオピニオン用だとはっきり伝える形が確実です。
厚生労働省の点数表には、他の医師の意見を求める患者さんからの要望を受けて資料を渡す項目が置かれています。申し出は制度の側で想定された行為だと分かります。
- 訪問診療の主治医が紹介状を書いてくれないときはどうすればよいですか?
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厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」は、患者等が診療記録の開示を求めた場合には原則として応じなければならないと定めています。診療記録には紹介状も含まれます。
断られた場合、医療機関は原則として文書で理由を示すよう求められています。話が進まないときは、都道府県などが設けた医療安全支援センターに相談する道も残されています。
- セカンドオピニオンの紹介状には在宅療養のどんな情報を入れてもらうとよいですか?
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検査値や診断名に加えて、食事や睡眠の様子、介護を担う家族の体制、本人がこれまで示してきた意向を書き添えてもらうと、相談先の助言が暮らしに沿った内容へ近づきます。
訪問看護師が書いた報告書を添えてもらえないか、依頼のときに一緒に尋ねてみる手もあるでしょう。日々の体調の揺れが残っているため、月に数回の診察だけでは見えない経過が伝わります。
- 紹介状を頼んでからセカンドオピニオンを受けるまでどのくらいかかりますか?
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期間は主治医の訪問日程と相談先の予約状況で決まります。書類の郵送を求める医療機関では到着を確かめてから日程を組むため、そのぶんの日数も見込んでおくと計画が崩れません。
診療記録の開示に頼る場合はさらに時間がかかります。厚生労働省が特定機能病院と大学病院を対象に行った調査では、開示までに2週間から4週間を要する医療機関が大半を占めていました。

