医師でも太る。院長自身が半年で15kg減量してわかった、食欲と間食のクセ

  • 医師だからといって、太らないわけではありません
  • 私自身も40代後半で、身長169cm・体重77kgまで増えました
  • きっかけは、開業後の不規則な生活、車移動の多さ、食事量の多さ、間食の習慣でした
  • マンジャロを使い、半年で15kg減量しましたが、これはあくまで私自身の一例です
  • 薬は強力なきっかけになりますが、主役は薬ではありません
  • 大切なのは、食事量と間食を適切な水準に戻し、その量で生活できる感覚を体に覚えさせることです
  • 私にとって一番大きかった変化は、「普通盛りで大丈夫」「間食しなくても大丈夫」と思えるようになったことでした
  • 誰もが同じペースで痩せるわけではありません。順調にいかない時も、リバウンドした時も、また相談してよいと考えています

医師だからといって、太らないわけではありません。

私は40代後半、身長169cmで、体重が最大77kgまで増えていました。30歳前後には55kg程度だったので、20kg以上増えた計算になります。開業前は60kg台後半でしたから、開業後の数年でじわじわと増えていったことになります。

ボクシングジムには週2回通っていました。タバコも吸いません。飲酒は機会飲酒の程度です。それでも太っていました。

この記事は、薬で痩せた話だけをお伝えするものではありません。食欲と間食のクセに気づき、その基準を少しずつ変えていった体験談です。マンジャロ(チルゼパチド)を使ったことは事実ですが、私が一番大きかったと感じているのは、体重そのものの変化よりも、「普通盛りで大丈夫」「間食しなくても大丈夫」「今食べておかなくても大丈夫」と体で理解できたことです。

また、私はおそらく薬が効きやすい体質だったと思います。誰もが同じようにいくとは限りません。その点は最初に申し上げておきます。


目次

医師でも太る。私は40代後半で77kgになっていました

成人後の最低体重は55kg。それが77kgまで増えた理由

成人してからの最低体重は、30歳前後のころの55kg程度だったと思います。開業前は60kg台後半でした。その頃は今より不規則さは少なかったと思います。

富士在宅診療所(訪問診療を専門とする診療所)を開業後、毎日オンコール(夜間・休日の緊急呼び出し)を受けるようになりました。夜中に起こされることもあり、睡眠が細切れになる日が続きました。生活リズムが崩れていたのだと、今振り返ると思います。

開業とオンコールが、生活リズムを少しずつ変えた

オンコールが続く生活の中で、食事の時間も不規則になりがちでした。空き時間に食べる、夜間に小腹が空く、といったことが増えていったように思います。明確に「これが原因だ」と言い切れるものではありませんが、生活リズムの乱れと体重増加が重なっていたことは確かです。

ボクシングジムに通っていても、体重は増え続けた

週2回のボクシングジムは続けていました。しかし通勤を含めて車移動が多く、日常的な有酸素運動はほとんどありませんでした。ジムでのトレーニングは週に数時間程度です。それ以外の時間は、ほぼ座ったままか車に乗っている状態でした。

「運動しているのに体重が落ちない」と感じている方の気持ちは、よくわかります。私自身がそうでした。運動していることが、食事量の多さを打ち消せていなかったのだと思います。


体重が増えていることに気づかせてくれたのは、服と腕時計でした

スーツや腕時計がきつくなった

体重増加を体感として意識したのは、服のサイズが合わなくなったときでした。特にスーツは伸縮性に乏しく、価格も高いので買い直したくありませんでした。着るたびに「またきつくなった」と感じながら、ごまかしながら着ていたと思います。

腕時計がきつくなったのは地味に堪えました。ステンレス製で長さが固定されるようなタイプの時計でしたが、穴で調整できないため、腕が締め付けられるような感覚でした。毎日身につけるものがきつくなると、さすがにまずいと感じるものです。

血糖や血圧に異常がなくても、見逃せないサインがあった

当時、血糖や血圧には大きな異常を指摘されたことはありませんでした。血圧はもともと低めです。ただ、血液検査ではLDLコレステロールが高めという結果が続いていました。

体重と脂質の関係は複雑で、体重だけで決まるものではありません。ただ、私の場合は体重が増えた時期にLDLも高くなっていたことは事実です。「血糖も血圧も正常だから問題ない」という判断は、少し早いかもしれません。体重増加や脂質異常は、早めに向き合ったほうがいいサインの一つだと思います。


私の食べ方には、はっきりしたクセがありました

食事量が多く、早食いで、大盛りとおかわりが当たり前だった

今振り返ると、あの頃の食べ方には明らかなクセがありました。

食事量は多めで、早食いでした。ご飯は大盛りが当たり前で、おかわりもしていました。食べるスピードが速いと、満腹感を感じる前にどんどん食べてしまいます。満腹を感じた頃には、すでに食べすぎている状態でした。

夜のコンビニで「とりあえず」アイスやスナックを買っていた

夜間にコンビニへ行くと、必要なものだけでは帰ってきませんでした。アイスや、新発売のスナック菓子をよく買っていました。

「特に食べたかったわけではない」と今では思います。新発売という文字に反応して、とりあえず手に取っていた感じです。レジに並びながら「これ、本当に必要か?」と思う間もなく買ってしまっていました。

「今食べておかないと不安」という感覚があった

当時は「今食べておかないと、後で空腹になるのが不安」という感覚が常にありました。次の食事や休憩がいつになるかわからない状況が続いていたためか、少し時間があれば何か食べておこうとしていました。

これは「食欲が強い」とか「意志が弱い」という話ではないと、今は思っています。生活リズムが乱れた状態で、空腹への不安が習慣化していたのだと思います。


マンジャロを使って、食欲はどう変わったか

2.5mgを4週間、5週目から5mgに調整した

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIP/GLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬剤です。日本では主に2型糖尿病治療薬として使われています。私が使用したのは、保険適用外の自由診療という形です。

最初の4週間は2.5mgから始めました。徐々に食欲の感じ方が変わってきた実感がありました。5週目からは5mgで調整しています。

薬剤の詳しい仕組みや使い方については、マンジャロについての解説記事をご覧ください。

胃のむかつきはあったが、日常生活は大きく崩れなかった

副作用として、胃のむかつきは感じましたが、私の場合は日常生活に大きな支障が出るほどではありませんでした。便秘にもなりませんでした。

ただし、これは私の場合の話です。消化器症状(悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹部不快感など)は副作用として起こり得るものであり、症状の出方には個人差があります。

効果や副作用には個人差があると実感した

薬が効き始めてから、食べる量が自然と落ち着いてきました。大盛りにしなくてもよくなり、おかわりしようという気持ちが薄れました。コンビニでアイスを手に取る頻度も減りました。

ただ、この変化のスピードや感じ方は人によって異なります。「すぐに効果が出た」という人もいれば、「なかなか実感が出ない」という人もいます。どちらが普通ということはありません。

項目 薬が助けてくれること 自分で整える必要があること
食欲 満腹感を感じやすくなる・食欲を落ち着かせる 「本当に食べたいか」を自分で判断する習慣
食事量 自然と食べる量が減りやすくなる 普通盛りや少量でも大丈夫と体に覚えさせる
間食 間食への衝動が落ち着きやすくなる 惰性の間食に気づく・しなくても大丈夫と覚える
運動 体重が減ることで動きやすくなることもある 食事量・薬とのバランスを確認しながら進める
体重維持 使用中は体重が落ちやすい状態を作る 薬をやめた後の食習慣が維持の鍵になる
リバウンド対策 一時的なサポートとして機能する 食事量・間食の基準を体に定着させること

※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。


薬を使っている時期の運動には、注意が必要でした

ボクシングジムで追い込んだとき、低血糖のような症状が出た

薬が効いている時期に、ボクシングジムで限界近くまでトレーニングをしたことがありました。その後、ふらつくような感覚が出ました。

血糖値を測定して確認したわけではありませんが、低血糖のような症状だったと思います。食事量が減っている状態で、強い有酸素運動を長時間続けると、体が追いつかなくなることがあります。

「根性でやる」より「安全に合わせて調整する」を選んだ

その後、運動の強度を抑えて調整するようにしました。「せっかくジムに来たから追い込まなければ」という気持ちを少し手放し、体調や食事量に合わせた強度に変えました。

薬を使いながら運動を続ける場合は、食事量の変化との兼ね合いが大切です。医師の管理下で体調や検査値を確認しながら進めることが、安全に結果を出すための基本だと実感しました。


半年で15kg減量して、何が変わったか

最初の3か月で10kg、半年で合計15kg減量した

最初の3か月で10kg減りました。そこから次の3か月でさらに5kg減り、半年で合計15kgの減量になりました。

現在の体重は62kg前後です。数kgの揺れはあります。少し食べすぎた時期があると増えることもありますが、少し気をつければ戻せる範囲に収まっています。マンジャロを中止してから1年半ほど経ちますが、大きくリバウンドしてはいません。

みんなから痩せたことに気づかれるようになりました。スーツがゆったりと着られるようになり、腕時計もゆるくなりました。

現在は62kg前後。マンジャロを中止して1年半経っても維持できている

半年の減量期間が終わってから、薬をオフにしました。その後も現在に至るまで、大きく体重が戻ることなく維持できています。

これが私の体質によるものなのか、食習慣の変化によるものなのかは、断言できません。ただ、食事量と間食の基準が変わったことが、維持に貢献しているとは感じています。

LDLコレステロールが正常範囲になり、運動の感覚も変わった

減量後、LDLコレステロールは完全に正常範囲に入りました。他の検査値にも異常はありません。

ただし、これは私自身のケースの話です。「体重を落とせばLDLが必ず正常化する」ということではありません。LDLは体質、遺伝、食事内容、体重など複数の要因の影響を受けます。

年に1回は人間ドックに行き、客観的な助言をもらうようにしています。自己判断だけで進めると偏りが出るので、第三者の目で確認することが大切だと思っています。

ボクシングジムでは、縄跳びなどの持久力が上がりました。体重が減ると、同じ動作でも楽に感じることがあります。体を動かすこと自体が少し楽しくなった感覚があります。

項目 ダイエット前 ダイエット後 補足
体重 最大77kg 62kg前後で推移 院長自身の一例。個人差があります
食事量 大盛り・おかわりが当たり前 普通盛りで満足できるようになった 薬をやめた後も継続中
間食 夜間コンビニで菓子・アイスを購入 惰性の間食が減った 「本当に食べたいか」を考えるようになった
空腹への不安 今食べておかないと不安という感覚 空腹が来ても大丈夫という感覚に変わった 最も大きな変化と感じている
LDLコレステロール 高め 正常範囲に 院長自身のケース。体重との関係は個人差あり
運動時の感覚 持久力が低め 縄跳びなどの持久力が上がった 体重減少との関係も考えられる
体重維持 — 中止後1年半、大きな戻りなし 数kgの揺れはある。個人差があります

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一番大きな変化は、食事量と間食の「基準」が変わったことでした

普通盛りで満足できるようになった

半年間のダイエットを通じて、一番大きな変化は体重そのものではありませんでした。

大盛りをやめて普通盛りにしました。最初のころは少し物足りなく感じることもありました。ただ、しばらく続けると「普通盛りで十分」と体が覚えてくれた感じがありました。今ではおかわりをしたいとはほぼ思いません。

間食が「惰性」だったと気づいた

間食については、気づきがありました。間食は「本当に食べたいというより、惰性だった」のだと思います。

今は間食したいと思ったときに、「本当に今食べたいのか」と少し自分に問いかけるようにしています。意外と「そうでもない」ということが多いのです。食べたいというより、何となく手を伸ばしていただけだったのだと気づきました。

空腹への不安が小さくなったことが、一番の発見だった

「今食べておかないと後で空腹になるのが不安」という感覚が、以前はありました。これがダイエットの中で少しずつ変わりました。

空腹が来ても「次の食事まで待てる」「少し食べなくても大丈夫」という感覚が育ちました。食事量が減っても問題なく生活できることを、体で覚えていった感じがします。

「普通盛りで大丈夫」「間食はしたいわけでもない」「今食べておかなくても大丈夫」——この三つが体に入ったことが、私の中では一番の成果です。体重の数字より、この感覚の変化の方が長続きしていると思います。


薬は強力なきっかけです。でも、主役は薬ではありません

薬は、健康的な食生活を取り戻すためのきっかけ

薬は食欲を落ち着かせる、強力なきっかけになります。食欲が落ち着くと、大盛りにしなくなり、間食の衝動も減ります。その期間に、「この量で大丈夫」という感覚を体に覚えさせることができます。

ただ、薬が主役だとは思っていません。薬は、食事量と間食の基準を整え直すための補助ツールです。「薬を使えば食事の見直しが不要」ということはありません。

GLP-1/GIP受容体作動薬の仕組みについては、GLP-1薬についての解説記事で詳しく説明しています。

長期的に大切なのは「この量で大丈夫」という感覚を体に覚えさせること

薬をやめた後に残るものが、本当の成果だと思います。

薬が効いている期間は、食事量が自然と落ち着きやすい時期です。その時間を使って、適切な食事量と間食の水準を体に定着させることが、長期的な維持につながります。

「薬を使っている間に食習慣を整える」——これが当院の基本的な考え方です。薬だけで終わらせない、という方針とも言い換えられます。

リバウンドを防ぐための食習慣の整え方については、リバウンド対策についての記事も参考にしてください。


誰もが同じペースで痩せるわけではありません

私は薬が効きやすい体質だった可能性がある

半年で15kgというペースは、私自身が薬の効きやすい体質だった可能性があります。同じようにいくとは限りません。

同じ薬を同じ量使っても、体重の落ち方には大きな個人差があります。体質、年齢、生活習慣、食事内容、運動量、ストレス、睡眠など、さまざまな要因が関わります。「なかなか落ちない」と感じても、それは努力が足りないからではないと思っています。

順調にいかない時こそ、伴走が大切だと考えています

体重の落ち方がゆっくりでも、副作用が出ても、どこかで止まってしまっても——それは一緒に調整しながら進めるべきサインです。「うまくいかないから諦める」ではなく、「うまくいかない理由を一緒に探す」という姿勢を大切にしたいと思っています。

体重・血糖・血圧・脂質・体調などを確認しながら、漫然と薬を続けるのではなく、その方に合ったペースで進めることが大切だと考えています。

リバウンドしても、失敗ではありません

一度うまくいった後で体重が戻ってしまうことはあります。生活環境が変わったとき、仕事が忙しくなったとき、ストレスが続いたとき——そういう局面で体重は変動します。

それは失敗ではありません。また気軽に相談してもらえればいいと思っています。一度卒業した後に体重が増えてきたと感じたら、早めに相談してもらう方が、修正もしやすくなります。


当院のダイエット外来で大切にしていること

必要以上に長く通うことを目的にしない

当院のダイエット外来では、必要以上に長く通い続けてもらうことを目的にしていません。

短期間で結果を出し、食事量と間食の基準を整え、維持できる状態を作ること——そして最終的には外来を卒業できることが理想だと考えています。

体重、血糖、血圧、脂質、体調を確認しながら進めます。「薬が出たからあとはお任せ」ではなく、「一緒に確認しながら調整する」という進め方です。

最終的には「卒業」できる状態を目指す

「医師に怒られるかもしれない」「意志が弱いと言われそう」——そう感じて来院をためらっている方がいると思います。私自身が、同じように食事量と間食で悩んでいた側の人間です。責めるためではなく、一緒に考えるために診療をしています。

費用や通院の流れについては、医療ダイエットの費用・通院についての記事をご覧ください。当院の診療方針については、富士在宅診療所のダイエット外来が選ばれる理由で詳しくお伝えしています。

こんな悩みがある方 相談してよい理由 当院で確認すること
食欲が強くてコントロールできない 意志の問題だけではない場合がある 体重・食習慣・生活リズムを確認
間食がやめられない 習慣化した行動パターンは医療的なサポートで変わることがある 間食の内容・タイミング・量を確認
一度痩せたが体重が戻ってきた リバウンドは失敗ではなく、再調整のきっかけ 体重推移・食習慣・生活状況を確認
薬に興味はあるが副作用や費用が不安 まず話を聞いてから判断できる 適応・副作用リスク・費用を説明
運動しているのに体重が落ちない 食事量とのバランスが原因のことがある 食事内容・運動内容・検査値を確認

※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。

富士市・富士宮市周辺にお住まいの方、沼津市周辺でお探しの方は、地域別のご案内もあわせてご覧ください。


まとめ

  • 医師でも太ります。私自身が、169cmで77kgまで増えた経験があります
  • 食欲や間食は、意志の弱さだけで片づけられるものではないと思っています
  • マンジャロ(チルゼパチド)をきっかけに、半年で15kg減量しました
  • 一番大きかった変化は、「普通盛りで大丈夫」「間食しなくても大丈夫」と体で理解できたことです
  • 薬は食欲を落ち着かせる強力なきっかけになりますが、長期維持の主役は薬そのものではありません
  • 私はおそらく薬が効きやすい体質でした。同じようにいくとは限りません
  • うまくいかなくても失敗ではありません。また気軽に相談してもらえればと思っています

食欲や間食で悩んでいる方、体重が気になり始めた方、リバウンドしてしまった方——まずは相談だけでも構いません。一緒に解決していきましょう。

当院のダイエット外来について、詳しくはこちらをご覧ください。


※本記事は院長個人の体験に基づいており、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。薬の使用に関しては、医師の診察・判断が必要です。自己判断での使用はお控えください。

よくある質問(FAQ)

マンジャロをやめたら体重は戻りますか?

戻る可能性はあります。薬は食欲を落ち着かせるサポートをしますが、中止後の体重は食習慣と生活習慣に依存します。私自身は中止から1年半ほど経ちますが、大きく戻っていません。ただし、これは私の一例です。

大切なのは、薬が効いている期間に「この食事量で大丈夫」「間食しなくても大丈夫」という感覚を体に定着させることです。万が一体重が戻っても、それは失敗ではありません。また相談してもらえれば、一緒に考えます。リバウンドへの対策についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

院長と同じように半年で15kg痩せられますか?

同じペースで痩せるとは限りません。私はおそらく薬が効きやすい体質だった可能性が高いです。体重の落ち方、副作用の出方、続けやすさには個人差があります。

大切なのは、「院長と同じ結果を出すこと」ではなく、その方に合ったペースで無理なく続け、維持できる状態を作ることです。半年で何kgというゴールより、食事量と間食の基準を整えることを目標にしてほしいと思っています。

食欲や間食は、薬をやめたら戻りますか?

戻ってしまう方もいます。一方で、薬が効いている期間に食習慣の基準を整えられると、その後も維持しやすくなります。

「普通盛りで大丈夫」「間食しなくても大丈夫」という感覚を体が覚えていれば、薬がない状態でも維持しやすくなります。もし戻ってきたと感じたら、早めにまた相談してください。再調整は、早いほどスムーズです。

ダイエット外来に来ていい状態かどうかわかりません。

体重、食欲、間食、リバウンドで悩んでいるなら、それが来院の理由になります。必ず薬を使うわけではありません。まず体重、血糖、血圧、脂質、生活習慣を確認し、その方に合った方針を一緒に考えます。

「明確に肥満という状態でないと来てはいけない」ということはありません。「最近体重が増えてきた」「間食が止まらない」「何から始めたらいいかわからない」という段階でも相談していただけます。富士市・富士宮市周辺にお住まいの方、沼津市周辺でお探しの方は、地域別のご案内もご参照ください。

運動しているのに体重が落ちないのはなぜですか?

運動していても、食事量や間食が多ければ体重は落ちにくいことがあります。私自身も週2回のボクシングジムに通っていましたが、食事量がそれを上回っていたために体重は増え続けていました。

運動は体力・持久力・気分の維持にとって大切です。ただ、体重管理という点では食事量と間食の見直しと並行することが効果的なケースが多いと思います。また、薬を使いながら強い運動をする場合は食事量や体調とのバランスに注意が必要です。気になる場合は、運動内容も含めてご相談ください。

【参考文献】
  1. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「マンジャロ皮下注 添付文書」
  2. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ゼップバウンド皮下注 添付文書」
  3. 厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」
  4. 厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」
  5. 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン 2022」
  6. 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド 2024-2025」
  7. 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版」
  8. Jastreboff AM, et al. “Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity.” New England Journal of Medicine, 2022; 387(3): 205–216.
  9. Frías JP, et al. “Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes.” New England Journal of Medicine, 2021; 385(6): 503–515.
  10. 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」
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