男性更年期と飲酒の関係|お酒を飲むとダイエットが進みにくくなる理由

  • 男性更年期世代の飲酒は、体重・睡眠・肝機能・中性脂肪に関係します
  • 太る原因はアルコールのカロリーだけではありません。つまみ、締めの食事、翌日の活動量低下も重なります
  • お酒を完全にやめられなくても、量・頻度・飲み方は見直せます
  • マンジャロやリベルサスを検討する場合も、飲酒量と血液検査の結果を確認してから判断します
  • 健診でγGTP、脂肪肝、中性脂肪を指摘された方は、血液検査の結果を持参して相談することをお勧めします

仕事を終えて帰宅し、まず缶ビールを一本。会食では料理に合わせて日本酒やワインを飲み、週末は少し長めに飲む。そんな生活を20年以上続けてきた方も多いはずです。

30代のころは、翌朝すっきり起きられた。体重も大きく変わらなかった。ところが40代、50代になって、気づいたら腹囲が増え、健診でγGTPや中性脂肪を指摘された。「若いころと飲み方は変わっていないのに」と感じる方は少なくありません。

この記事では、男性更年期世代の飲酒が、体重、睡眠、肝機能、中性脂肪、そしてマンジャロやリベルサスなどの薬剤判断にどう関係するのかを解説します。お酒をやめるよう責める内容ではありません。飲酒量と血液検査の結果を見ながら、現実的に見直すための情報をお伝えします。


目次

男性更年期世代の飲酒は、ダイエットを難しくします

40代・50代になると、飲酒習慣と体重管理が絡みやすくなる理由がいくつかあります。

若いころは代謝が高く、筋肉量も多いため、多少の飲酒があっても体重に大きな影響が出にくい時期でした。年齢を重ねると、筋肉量の低下、基礎代謝の減少、睡眠の変化が起こりやすくなります。同じ食事量、同じ飲酒量でも、体重や腹囲に表れやすくなるのは、こうした変化が背景にあります。

この年代の男性では、LOH症候群と呼ばれる状態が問題になることがあります。LOH症候群は男性更年期に関連する状態で、加齢性腺機能低下症とも呼ばれます。テストステロン(男性ホルモン)の低下を背景に、疲労感、意欲の低下、睡眠の乱れ、集中力の低下、筋肉量の減少、性機能の変化などが起きやすくなります。ただし、これらの症状はLOH症候群だけが原因ではなく、ストレス、睡眠不足、生活習慣病、うつ状態、甲状腺疾患なども似た症状を引き起こします。診断は症状評価と血液検査によるテストステロン値の測定を組み合わせて、他の疾患を除外しながら行います。

飲酒は、LOH症候群に見られる症状の悪化に関係します。飲酒は睡眠の質を下げ、翌日の疲労感を強め、活動量を落とします。内臓脂肪の増加にも関係します。「飲酒がLOH症候群を直接引き起こす」とは言えませんが、男性更年期世代が感じる不調を強める生活要因の一つとして影響します。

飲酒量、飲み方、睡眠の状態、血液検査の結果をセットで見ると、体重管理の見直し方が見えてきます。

男性更年期だけでなく、更年期と体重変化の全体像を知りたい方は、更年期とダイエット全体の関係も参考にしてください。


お酒で太る理由は、アルコールのカロリーだけではありません

「ビールは糖質が多いから太る」「焼酎や蒸留酒に変えれば大丈夫」という話を耳にすることがあります。実際のところ、それほど単純ではありません。

アルコールは1gあたり約7kcalのエネルギーを持っています。糖質(4kcal/g)より高く、脂質(9kcal/g)より低い値です。ただし、体重管理が崩れる原因はアルコールのカロリーだけで説明できません。飲酒に伴う食事の変化、睡眠の質の低下、翌日の活動量の減少が重なって体重管理を難しくします。糖質ゼロのお酒でも、飲む量が多ければ同じ問題が起きます。

つまみと締めの炭水化物が増えやすい

飲みながら食べるものを思い返してみてください。唐揚げ、フライドポテト、餃子、チーズ、揚げ出し豆腐、濃い味の乾き物。飲んだ後の締めには、ラーメン、お茶漬け、チャーハン。どれも高カロリーで、食べすぎやすい組み合わせです。

アルコールには食欲のブレーキを緩める作用があります。「もうやめよう」と思ってもつい手が伸びる。「少しだけ」のつもりが1時間、2時間と続く。これは意志の問題ではなく、アルコールが食欲と判断力に影響するからです。結果として、飲んでいる時間帯の総摂取量が知らないうちに増えています。

飲んだ翌日の活動量が落ちやすい

飲酒翌日のだるさは、多くの方が経験しているはずです。体が重い、眠い、何もやる気が出ない。この状態では、いつもの運動はおろか、日常の歩数や家事、移動中の活動量も自然に落ちます。

消費カロリーは、激しい運動よりも日常活動(歩く、立つ、階段を使うなど)が占める割合が大きいことがわかっています。翌日の活動量が落ちる状態が週に数回続くと、1週間単位で消費量が下がります。これもアルコールの生理的な影響です。

睡眠の質が落ちると食欲も乱れます

お酒を飲むと眠りやすいと感じる方は多いはずです。実際、アルコールは寝つきを早める作用があります。ただし、睡眠の質全体を改善するわけではありません。

アルコールが体内で分解される過程で、睡眠後半が浅くなり、中途覚醒が増えます。眠った時間の割に疲れが取れない、夜中に何度も目が覚めるという状態です。睡眠が浅くなると、食欲を高めるホルモン(グレリンなど)の分泌が増えやすく、翌日の間食や食べすぎにつながります。

男性更年期世代はもともと睡眠が変化しやすい年代でもあります。飲酒後の眠りの浅さが気になる方は、男性更年期の睡眠と体重増加の関係も参考になります。


男性更年期・LOH症候群と飲酒はどう関係するのか

テストステロン低下だけで説明しすぎない

「男性更年期だからテストステロンが下がって太った」という説明を見かけることがあります。テストステロンの低下が体重管理に影響することは確かですが、それだけで体重増加のすべてを説明することはできません。

同じような症状を起こす状態は他にもあります。睡眠不足、過度なストレス、肥満、2型糖尿病、うつ状態、甲状腺機能の低下など、どれも疲労感、意欲低下、体重増加に関係します。テストステロン値は朝に高く夜に低いという日内変動があり、測定のタイミングや体調によっても変動します。血液検査で一度測っただけで判断するものではなく、症状の評価と合わせて医師が総合的に判断します。

飲酒、睡眠、ストレス、内臓脂肪はつながっています

仕事のストレスが重なる夜、「飲まないとやっていられない」と感じる方もいるでしょう。それ自体を否定するわけではありませんが、飲酒と不調の関係には悪循環のパターンがあります。

ストレスがかかる→飲んで紛らわせる→眠りが浅くなる→翌日疲れる→やる気が出ず活動量が落ちる→内臓脂肪が少しずつ増える→健診結果が悪くなる→その不安や疲れでまたストレスがかかる。こうした流れが積み重なると、体重管理と体調の両方が崩れやすくなります。

「飲酒が直接LOH症候群を引き起こす」とは言えませんが、男性更年期世代の不調と飲酒習慣は、睡眠・ストレス・内臓脂肪を介して関係しています。お腹まわりが気になる方は、男性更年期と内臓脂肪の関係もあわせて確認すると理解しやすくなります。


健診でγGTP・中性脂肪・血糖を指摘されたら、飲酒量を見直すタイミングです

肝機能だけでなく、脂肪肝・中性脂肪・血糖も見ます

健診でγGTPを指摘された場合、「飲みすぎだから仕方ない」と片付けてしまう方がいます。ただ、γGTP上昇の原因は飲酒だけではありません。脂肪肝(肥満や内臓脂肪が原因のタイプ)、薬剤の影響、他の肝疾患でも上昇します。飲酒量が多くなくてもγGTPが高い方もいれば、毎日飲んでいてもγGTPが基準内の方もいます。原因を特定するには、飲酒量、体重、他の血液検査の結果、内服薬の種類などを合わせて確認する必要があります。

脂肪肝には、飲酒が主な原因のタイプと、肥満や内臓脂肪が主な原因のタイプがあります。どちらのタイプでも、放置すると肝機能の悪化につながるため、症状がなくても確認が必要です。

γGTP、AST、ALTに加えて、中性脂肪、HbA1c、血糖、血圧、尿酸、腹囲、BMIをセットで確認すると、体重管理と生活習慣病リスクの全体像が見えてきます。

検査項目 飲酒と関係する変化 受診時に確認すること
γGTP・AST・ALT 飲酒、脂肪肝、薬剤などで上昇します。 飲酒量、脂肪肝、内服薬、他の肝疾患を確認します。
中性脂肪 飲酒量、糖質、体重増加で上がります。 飲酒頻度、つまみ、締めの食事、体重変化を確認します。
HbA1c・血糖 内臓脂肪が増えると悪化しやすくなります。 糖尿病リスク、食事内容、薬の必要性を確認します。
血圧 飲酒、塩分、体重増加で上がります。 家庭血圧、塩分摂取、睡眠時無呼吸の有無を確認します。
腹囲・BMI 内臓脂肪の増加を反映します。 体重だけでなく、腹囲と健診結果を合わせて判断します。

※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。

純アルコール量で自分の飲酒量を把握します

「毎日ビール500mlだけだから大丈夫」という感覚的な判断では、実際の飲酒量を把握しにくいことがあります。お酒の種類によってアルコール度数が異なるため、「どれだけのアルコールを摂っているか」は純アルコール量(g)で見るのが正確です。

計算式は次の通りです。 純アルコール量(g)=飲料量(ml)× アルコール度数(%)÷ 100 × 0.8

具体的な例を出します。

  • ビール500ml・5%:約20g
  • 日本酒1合(180ml)・15%:約22g
  • 焼酎100ml・25%:約20g
  • ワイン1杯(150ml)・12%:約14g

「焼酎だから少なめ」「蒸留酒だから安心」ではなく、飲んだ量と度数から純アルコール量を計算するのが実際の把握につながります。

厚生労働省が公表している「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(2024年)」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量の目安として、純アルコール量で1日あたり男性40g以上が示されています。ただしこれは「この量以下なら安全」を意味するものではなく、個人の健康状態、体格、遺伝的背景によってリスクは変わります。

健診で血糖、脂質、血圧も指摘されている方は、男性更年期と血糖・脂質・血圧の関係も確認してください。


ダイエット中でもお酒は飲めるのか

まずは「ゼロか百か」ではなく頻度と量を見ます

「ダイエット中は禁酒すべきか、今のまま飲み続けてもよいか」という二択には、全員に共通する答えはありません。肝機能異常がある方、中性脂肪が高い方、脂肪肝がある方、飲酒量が多い方は、より厳格な見直しが必要です。一方、飲酒量が少なく、血液検査に大きな異常がない方は、まず頻度と量の確認から始めることが現実的な第一歩になります。

確認すべき項目は、頻度(週に何日飲むか)、1回の量(純アルコール量で何g程度か)、飲む時間帯、家飲みか外飲みかです。毎日飲んでいる方は、まず飲まない日を週に1〜2日作ることが出発点になります。

減らすなら、酒より先につまみを変える方法もあります

飲酒量を急に減らすことが難しい場合、まずつまみの内容を変えることから始める方法があります。揚げ物、脂質の多いチーズ、深夜の締めラーメンを、枝豆、刺身、冷ややっこ、焼き魚、野菜の小鉢などに変えるだけで、飲んでいる時間帯の総カロリーは変わります。

ただし、「つまみを変えれば飲酒量が多くても問題ない」とはなりません。つまみの見直しは、体重管理が崩れる幅を減らす工夫であって、飲酒そのものを正当化するものではありません。

休肝日より「飲む日の崩れ方」を見直します

「週に2日は休肝日を作っている」という方もいるでしょう。休肝日は肝臓の負担を減らす意味で有効です。ただ、休肝日がある一方で、飲む日に大量飲酒と高カロリー食が重なるパターンでは、体重管理の効果が出にくくなります。飲む日の量、食事の内容、飲み終わる時間、翌日の活動量まで合わせて見直す方が、より効果的です。

一点、注意が必要なことがあります。飲酒量をなかなか減らせない、朝から飲みたくなる、飲まないと落ち着かない、仕事や家庭に支障が出ている、隠れて飲むなどの状況がある場合、自己流の節酒で解決しようとしてはいけません。アルコール依存の専門外来や精神科への相談が必要です。


マンジャロ・リベルサスを考える前に、飲酒習慣と検査値を確認しましょう

薬は飲酒習慣を帳消しにするものではありません

マンジャロはチルゼパチドという成分のGIP/GLP-1受容体作動薬です。GIPとGLP-1は食後のインスリン分泌を促すホルモンで、マンジャロはその両方の受容体に作用することで食欲を抑え、体重管理をサポートします。リベルサスはセマグルチドという成分の経口GLP-1受容体作動薬で、同じく食欲の抑制と血糖管理に働きます。

これらの薬は、食事・運動・生活習慣の見直しと組み合わせて使うものです。男性更年期を治す薬でも、飲酒習慣を消してくれる薬でもありません。「薬を使えばお酒を減らさなくてもよい」という考えで使っても、体重管理は改善しません。

体重管理の選択肢として、週に1回の注射タイプのマンジャロ(チルゼパチド)飲み薬のタイプのリベルサス(経口セマグルチド)があります。重管理のために自由診療で使用を検討する場合も、糖尿病治療薬としての性質を理解したうえで、医師の診察と血液検査を受けてから判断する必要があります。
マンジャロやリベルサスについて詳しく知りたい方は、各薬剤の記事で効果と注意点を確認してください。

肝機能・腎機能・血糖・既往歴を確認して判断します

これらの薬を使う前には、医師が血液検査と診察で以下を確認します。BMI、既往歴(膵炎、腸閉塞、甲状腺疾患など)、内服薬の種類、血糖・HbA1c、肝機能、腎機能。糖尿病治療薬を使っている方では、低血糖のリスクも確認が必要です。

副作用として、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲低下、脱水、低血糖、急性膵炎が報告されています。飲酒量が多い方では、脱水と食事量の低下が重なりやすく、膵炎リスクのある方では注意が必要です。肝機能異常がある方も、使用前に原因と程度の確認が必要です。

飲酒量は医師に正直に伝えてください。医師が飲酒量を聞くのは責めるためではなく、薬を安全に使えるかどうかを判断するためです。

内服薬を希望する方は、リベルサスの効果と注意点も確認しておくと判断しやすくなります。

自己判断の増量・中止・個人輸入はしてはいけません

SNSやネット上の体験談を参考に、自分で薬の量を増やしたり、合わないからといって急に中止したりすることは危険です。副作用が出たときに対応が遅れるリスクもあります。

個人輸入薬を使ってはいけません。個人輸入品は品質、保管状態、成分の正確さが確認できません。国内の医療機関を通じて処方された薬とは異なり、偽造品や規格外品が流通している実態もあります。副作用が出たときに対応する医師もいません。

薬を自己判断で中止してはいけません。体調の変化や副作用が疑われるときは、医師に連絡してから判断してください。

薬剤全体の違いを知りたい方は、自由診療のダイエット薬の種類と注意点も参考にしてください。


富士市・富士宮市・沼津市周辺で、飲酒習慣と体重を見直したい方へ

飲酒習慣がある40代・50代の男性が体重管理を考えるとき、「気合いを入れて食事制限と運動をする」だけでは、長続きしないことが多くあります。その背景に、睡眠の乱れ、肝機能の問題、中性脂肪や血糖の変化、男性更年期に関連する体の変化が重なっている場合があるからです。

当院のダイエット外来では、美容目的の体重管理だけでなく、生活習慣病のリスク、肝機能、血糖、血圧、脂質を確認しながら、医師が診察を行っています。マンジャロやリベルサスを扱う際も、効果だけでなく、副作用・注意点・適応の確認、自己判断の危険性についても説明したうえで進めます。

「お酒をやめる自信はないが、体重と健診結果が気になっている」「γGTPや脂肪肝を指摘されたが、どこに相談すればよいかわからない」という方も、相談先の一つとしてお気軽にお考えください。

富士市・富士宮市でダイエット外来を検討している方は、「富士市・富士宮市でダイエット外来をお探しの方へのご案内」も参考にしてください。沼津市周辺から通院を検討されている方には、「沼津市でのダイエット外来の選び方」もご用意しています。当院の診療方針については、「富士在宅診療所が選ばれる理由」でも詳しくご紹介しています。

よくある質問(FAQ)

男性更年期になると、お酒で太りやすくなりますか?

男性更年期だけが原因で太るわけではありませんが、複数の変化が重なると体重管理は崩れやすくなります。

この年代では、テストステロンの低下に伴う筋肉量の減少と基礎代謝の低下が起きやすくなります。そこに睡眠の乱れ、疲労感による活動量の低下、仕事のストレスによる飲酒量の増加が重なると、体重は増えやすくなります。

「男性更年期になったから飲酒で太った」という一直線の関係ではなく、いくつかの変化が積み重なって体重管理が難しくなるというイメージが正確です。飲酒量、睡眠の状態、血液検査の結果を合わせて確認すると、どこから見直せばよいかが明確になります。

ダイエット中は完全に禁酒しないといけませんか?

全員に完全禁酒が必要とは言えませんが、状況によって判断が変わります。

肝機能の異常がある方、中性脂肪が高い方、脂肪肝があると言われた方、純アルコール量が多い方は、飲酒量の見直しを優先する必要があります。血液検査の結果が悪いほど、削減幅も大きくなります。

血液検査に大きな異常がなく、飲酒量も多くない方は、まず量・頻度・飲み方を見直すことから始められます。

なお、飲酒量を自分ではコントロールできないと感じる場合は、自己流の節酒ではなく、アルコール依存の専門外来や精神科への相談が必要です。

糖質ゼロのお酒なら太りにくいですか?

糖質ゼロのお酒でも、飲みすぎれば体重管理は崩れます。

アルコールは糖質がゼロでも1gあたり約7kcalのエネルギーを持っています。さらに、飲酒中は食欲のブレーキが緩み、高カロリーのつまみや締めの食事が増えやすくなります。「糖質ゼロだから量を飲んでも大丈夫」という判断は、実際の体重管理には当てはまりません。

お酒の種類よりも、純アルコール量と食事の内容の方が体重への影響は大きくなります。

マンジャロやリベルサスを使う場合、お酒は飲んでもよいですか?

飲酒の可否を一律に答えることはできません。飲酒量、体調、血液検査の結果、既往歴によって判断が変わります。

マンジャロやリベルサスは食欲を抑制し、食事量を減らす方向に働きます。飲酒量が多い状態でこれらの薬を使うと、脱水や食事量の過度な低下が重なりやすくなります。肝機能に問題がある場合や、膵炎リスクがある場合は、飲酒量の確認が使用判断に影響します。

飲酒量は医師に正直に伝えてください。量を少なく伝えると、安全性の確認が不正確になります。

γGTPが高いとダイエット薬は使えませんか?

γGTPが高いだけで一律に使えないとは言えませんが、原因の確認が必要です。

γGTPが高くなる原因には、飲酒性の肝障害、非飲酒性脂肪肝、薬剤性、他の肝疾患などがあります。原因・程度・他の血液検査の結果を確認したうえで、薬を使えるかどうかを医師が判断します。

健診の結果表を持参して、まず医師に相談することをお勧めします。

【参考文献】
  1. 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年)
  2. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群診療ガイドライン」
  3. 日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン」
  4. 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」
  5. 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」
  6. 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」
  7. 日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
  8. 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン」
  9. 日本睡眠学会「睡眠障害の診断・治療ガイドライン」
  10. 日本アルコール・アディクション医学会「アルコール使用障害の診断・治療ガイドライン」
  11. Sierksma A, et al. Effect of moderate alcohol consumption on plasma dehydroepiandrosterone sulfate, testosterone, and estradiol levels in middle-aged men and postmenopausal women. Alcoholism: Clinical and Experimental Research, 2004.
  12. Välimäki MJ, et al. Pulsatile secretion of LH and FSH in alcoholic men. Acta Endocrinologica, 1990.
  13. Taheri S, et al. Short sleep duration is associated with reduced leptin, elevated ghrelin, and increased body mass index. PLoS Medicine, 2004.
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  15. Schuckit MA. Alcohol-use disorders. The Lancet, 2009.
  16. 医薬品インタビューフォーム「マンジャロ皮下注」(日本イーライリリー)
  17. 医薬品インタビューフォーム「リベルサス錠」(ノボ ノルディスク ファーマ)
  18. 添付文書「チルゼパチド(マンジャロ)」
  19. 添付文書「セマグルチド経口剤(リベルサス)」
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