- DPP-4阻害薬は、一般的に体重中立的な糖尿病薬です
- DPP-4阻害薬は、ダイエット目的で体重を減らす薬ではありません
- GLP-1受容体作動薬とは仕組みが似ていますが、体重への影響は異なります
- 体重が増えた場合は、薬だけでなく食事・活動量・血糖改善も確認します
- 薬の中止や変更は、自己判断せず主治医に相談しましょう
「DPP-4阻害薬を飲み始めてから体重が増えた気がする」「この薬は太る薬なのだろうか」——そんな疑問や不安を感じている方は、少なくありません。ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、テネリアといった薬を処方されている方の中には、糖尿病の治療をしながら体重のことも気になっている方が多くいらっしゃいます。
私たちも訪問診療を行う中で、糖尿病の患者さんによく処方する薬でもあります。
結論からお伝えすると、DPP-4阻害薬は一般的に「体重中立的な薬」と考えられています。太る薬でも、痩せる薬でもありません。ただし、薬を飲んでいても体重が増えることはあり得ます。その原因は薬だけとは限りません。
この記事では、DPP-4阻害薬と体重の関係、よく混同されるGLP-1受容体作動薬との違い、そして体重が増えてしまったときの考え方をわかりやすく解説します。
DPP-4阻害薬は太る?痩せる?——まず結論からお伝えします
DPP-4阻害薬は「体重中立的な薬」です
DPP-4阻害薬は、体重を大きく増やす薬でも、大きく減らす薬でもありません。医療の世界では「体重中立的」と表現されることの多い糖尿病薬です。
血糖値を下げる目的で使われる糖尿病薬の中には、体重が増えやすいものも、体重が減りやすいものもあります。DPP-4阻害薬はそのどちらでもなく、体重への影響が比較的少ない位置にある薬と理解していただくとわかりやすいと思います。
薬と体重の関係全体については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご参照ください。
| 項目 | DPP-4阻害薬の傾向 | 補足 |
|---|---|---|
| 体重が増えやすいか | 増えにくい | インスリンやSU薬とは異なります |
| 体重が減りやすいか | 減りにくい | ダイエット目的の薬ではありません |
| 体重への総合的な影響 | 中立的 | 大きく変化しにくい傾向があります |
| 低血糖のリスク | 単独では低い | SU薬・インスリン併用では注意が必要です |
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太る薬でも、痩せる薬でもないとはどういうことか
「太りも痩せもしない」と聞くと、少しわかりにくいかもしれません。もう少し具体的に説明します。
体重が変わるかどうかは、食事から摂るエネルギーと、体が消費するエネルギーのバランスで決まります。DPP-4阻害薬は、食欲を強く抑えたり、体の脂肪燃焼を高めたりする作用は基本的に持っていません。ですから、「薬を飲むだけで体重が変わる」という現象は起きにくいのです。
一方で、インスリンやSU薬のように「使うと体重が増えやすい」という作用もありません。その意味で、体重に対して「おだやか」な薬と言えます。
糖尿病薬で太るのではと不安な方へ
「糖尿病の薬を飲んだら太ってしまうのではないか」と心配している方は多くいらっしゃいます。その不安は自然なことです。
DPP-4阻害薬については、体重増加を直接引き起こしやすい薬ではないとお伝えできます。ただし、薬を飲んでいても体重が増えることはあり得ます。その場合、薬が原因であることは少なく、食事・活動量・加齢・血糖の変化など複合的な要因が絡んでいることがほとんどです。この点については、後半で詳しく説明します。
まずは「DPP-4阻害薬=太る薬」という誤解を解いていただけると、安心して治療を続けやすくなると思います。
DPP-4阻害薬とはどんな薬か——仕組みをわかりやすく解説
インクレチンを守る薬というイメージで理解する
DPP-4阻害薬の仕組みを理解するには、まず「インクレチン」というホルモンを知る必要があります。
インクレチンとは、食事をとったときに小腸から分泌されるホルモンの総称です。主なものに「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」と「GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)」があります。これらのホルモンは、血糖値が上がったときにすい臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖を下げる働きを助けます。
ところが、インクレチンは体内で非常に短時間で分解されてしまいます。その分解を担う酵素が「DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ4)」です。
DPP-4阻害薬は、この酵素の働きを抑えることで、インクレチンが分解されにくい状態を保ちます。結果として、食後に血糖を下げる作用が続きやすくなります。
「インクレチンを守る薬」というイメージを持っていただくと、理解しやすいと思います。
血糖値を下げる仕組みと、体重への影響が小さい理由
DPP-4阻害薬が血糖を下げる主な仕組みは次のとおりです。
血糖値が上がったときに、インスリンの分泌を助ける。血糖値が下がりすぎたときには、過剰に作用しにくい仕組みになっている。これを「血糖依存性の作用」と呼びます。
この特徴のおかげで、DPP-4阻害薬を単独で使う場合は、低血糖が起きにくいとされています。ただし、インスリンやSU薬(スルホニル尿素薬)と一緒に使う場合は、低血糖のリスクが高まることがあります。併用している方は、主治医に確認しておくと安心です。
体重への影響が小さい理由は、食欲を直接強く抑える作用や、脂肪を積極的に燃やす作用がDPP-4阻害薬には基本的に備わっていないためです。インクレチン濃度はわずかに上昇しますが、食欲や体重に影響を与えるほどの強さには届きにくいとされています。
ジャヌビア・トラゼンタ・テネリアなどはDPP-4阻害薬の仲間です
DPP-4阻害薬には、いくつかの種類があります。日本でよく使われている代表的なものを以下に挙げます。
ジャヌビア・グラクティブ(一般名:シタグリプチン)、トラゼンタ(リナグリプチン)、テネリア(テネリグリプチン)、ネシーナ(アログリプチン)、エクア(ビルダグリプチン)、スイニー(アナグリプチン)、オングリザ(サキサグリプチン)——これらはすべてDPP-4阻害薬の仲間です。
薬の名前は異なりますが、基本的な作用の方向性は共通しています。「自分が飲んでいる薬がDPP-4阻害薬かどうかわからない」という方は、薬の説明書や薬剤師に確認してみてください。
GLP-1受容体作動薬と何が違うのか——名前が似ている理由と体重効果の差
DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬は「仕組みの近い親戚」です
「DPP-4阻害薬もGLP-1に関係しているのに、なぜGLP-1受容体作動薬と効果が違うのか」——これはとても自然な疑問です。
両方の薬は、どちらも「インクレチン関連薬」というカテゴリに属しています。どちらもGLP-1というホルモンに関わる薬です。ただし、体内での働き方がかなり異なります。
DPP-4阻害薬は、体内に自然に存在するGLP-1が分解されにくくなるようにサポートする薬です。体内のGLP-1濃度はわずかに上昇しますが、あくまで「もともとある量を少し長持ちさせる」イメージです。
GLP-1受容体作動薬は、GLP-1に似た物質を注射などで外から補う薬です。体内のGLP-1受容体に直接強く作用するため、体の中でのGLP-1の効果が大きくなります。
「仕組みの近い親戚」ではありますが、作用の強さには大きな差があります。
少し本筋から逸れますが、保険診療の世界では、DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬は併用しないことが推奨されています。恐らく、仕組みが近いからでしょう。一つの使い分けの方法として、体重を減らす必要のない糖尿病患者さんにはDPP-4阻害薬を処方し、過体重気味の患者さんにはGLP-1受容体作動薬を処方することがあります。もちろん、血糖コントロールや併用薬によっても変わるので、判断基準の一つ、ということです。
なぜGLP-1受容体作動薬のほうが体重減少効果が強いのか
DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬では、体重への影響に明確な差があります。その理由は、体内でのGLP-1の作用濃度にあります。
DPP-4阻害薬を使っても、GLP-1の濃度上昇は生理的な範囲にとどまります。食欲を大きく抑えたり、胃の動きを遅らせたりするほどの効果は出にくいとされています。
GLP-1受容体作動薬は、生理的な範囲をはるかに超えた濃度でGLP-1受容体に作用します。これにより、食欲を抑え、食べる量が減り、胃の排泄が遅くなるなど、体重が減りやすい変化が起きやすくなります。
この「濃度の差」が、体重減少効果の差として現れています。
SGLT2阻害薬と体重の関係については別の記事で書いています。
| 比較項目 | DPP-4阻害薬 | GLP-1受容体作動薬 |
|---|---|---|
| 仕組み | GLP-1を分解しにくくする | GLP-1に似た作用を強く補う |
| GLP-1作用の強さ | 穏やか | 強い |
| 体重への影響 | 中立的 | 減りやすい傾向がある |
| 食欲への影響 | 弱い | 強い(食欲が抑えられやすい) |
| 投与方法 | 主に飲み薬 | 注射薬または一部飲み薬 |
| 代表例 | ジャヌビア、トラゼンタなど | 詳細は別記事で解説 |
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「DPP-4阻害薬で痩せる」は期待しすぎになりやすい理由
ここまで読んでいただければ、DPP-4阻害薬は「痩せる薬」ではないことがご理解いただけたと思います。仕組みとして、体重を積極的に減らす作用を持っていないのです。
一方で、「太りやすい薬ではない」という点は、糖尿病の治療薬の選択肢として大切な意味を持っています。体重増加が気になる方にとって、DPP-4阻害薬が処方されているのは、体重への影響が比較的少ないという理由のひとつがあるかもしれません。
「体重を減らす効果はないが、体重増加を起こしにくい」——これがDPP-4阻害薬の体重に関する正しいイメージです。
他の糖尿病薬との比較——体重への影響はどう違うか
体重が増えやすい薬との違い
糖尿病の治療薬の中には、体重が増えやすいとされる薬があります。代表的なものがインスリン、SU薬(スルホニル尿素薬)、そしてピオグリタゾン(チアゾリジン薬)です。
インスリンは、体の細胞が糖をエネルギーとして取り込む働きを助けます。この同化作用(たんぱく質や脂肪の合成を促す働き)と、低血糖になりやすいために補食が増えることが、体重増加につながりやすい要因とされています。
SU薬はインスリンの分泌を強く促すため、低血糖が起きやすく、補食による体重増加が起きることがあります。
ピオグリタゾンは、脂肪細胞の分化を促す作用やむくみ(浮腫)が出やすいことから、体重増加に注意が必要な薬です。
インスリンやSU薬で体重が増えやすい理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。ピオグリタゾンと体重増加の関係は、こちらの記事をご参考ください。
体重が減りやすい薬との違い
逆に、体重が減りやすいとされる糖尿病薬もあります。SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬がその代表です。
SGLT2阻害薬は、腎臓から糖を尿と一緒に排出する仕組みで血糖を下げます。糖が体の外に出ていくぶんだけカロリーが失われるため、体重が減りやすい傾向があります。これは私自身の経験からなのですが、糖分を直接尿として排出するため、空腹感が強くなるように感じます。
GLP-1受容体作動薬については、前のセクションでご説明したとおり、食欲抑制などを通じて体重減少が期待できる薬です。
メトホルミンとDPP-4阻害薬の位置づけの違い
メトホルミンは、2型糖尿病の治療で広く使われている薬です。体重への影響については、体重中立〜やや減少方向に働くことがあるとされており、DPP-4阻害薬と同様に「体重に優しい薬」のひとつとして位置づけられることが多い薬です。
ただし、作用の仕組みはDPP-4阻害薬とは異なります。メトホルミンは肝臓での糖の産生を抑えたり、インスリンの効きを改善したりする薬です。メトホルミンと体重管理については、こちらの記事で詳しく解説しています。
私が処方した経験の中で、GLP-1受容体作動薬のみであまり体重が落ちなかった人が、メトホルミンを併用しだしてから体重が減ったケースも何例か経験しています。
DPP-4阻害薬は「体重に優しい選択肢」のひとつです
| 薬の種類 | 体重への影響の傾向 | 主な理由 |
|---|---|---|
| インスリン | 増えやすい | 同化作用・低血糖による補食 |
| SU薬 | 増えやすい | インスリン分泌促進・低血糖による補食 |
| ピオグリタゾン | 増えやすい | 脂肪細胞への影響・むくみ |
| メトホルミン | 中立〜やや減少 | 食欲や代謝への影響 |
| DPP-4阻害薬 | 中立的 | 食欲への直接作用が弱い |
| SGLT2阻害薬 | 減りやすい | 尿糖排泄によるカロリーロス |
| GLP-1受容体作動薬 | 減りやすい | 食欲抑制・胃排泄の遅延 |
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。個人差があり、使用する薬の種類・量・併用薬によって異なります。
表を見ていただくと、DPP-4阻害薬は「増えやすい薬」と「減りやすい薬」のちょうど中間にある薬と理解していただけると思います。どの薬が最適かは体の状態や目的によって異なります。処方に関する判断は主治医にお任せください。
DPP-4阻害薬を飲んでいるのに体重が増えてしまう場合
薬のせいとは限らない:食事・運動・年齢・筋肉量の影響
「DPP-4阻害薬は体重中立的と聞いたのに、なぜ体重が増えたのか」と感じている方もいらっしゃると思います。
DPP-4阻害薬そのものが体重を直接大きく増やすことは一般的には少ないのですが、薬を飲んでいても体重が増えることはあります。そして多くの場合、その原因は薬以外にあります。
体重増加の主な原因として考えられるのは、食事の量や内容の変化、間食の増加、活動量の低下、加齢に伴う筋肉量の減少、睡眠不足、ストレスによる食べすぎ、そして他の併用薬(特にインスリンやSU薬、ピオグリタゾンがある場合)の影響などです。
「薬を飲み始めた時期」と「体重が増えた時期」が重なっていても、それが薬の直接の影響とは限りません。生活全体を振り返ってみるようにしましょう。
血糖が改善して尿糖が減ると、体重が戻ることがあります
体重増加の原因として、あまり知られていない仕組みがもうひとつあります。
血糖値が高い状態のとき、体は余分な糖を尿と一緒に排出しようとします。これを「尿糖」と呼びます。尿糖が出ているとき、体の外にカロリーが出ていっているため、体重が抑えられている側面があります。
糖尿病の治療が進んで血糖コントロールが改善すると、尿糖が減ります。それまで体外に出ていたカロリーが体内にとどまるようになるため、体重が戻る場合があるのです。
これは「薬の副作用で太った」というわけではなく、「治療が効いてきた結果として起きる変化」のひとつです。治療が進んでいるサインとして前向きにとらえることもできます。もちろん、体重が増え続けるようであれば、食事や活動量の見直しが必要になります。
体重増加が気になるときに確認したいこと
体重が増えてきたと感じたときは、まず以下の項目を確認してみてください。
| 確認項目 | 見直すポイント |
|---|---|
| 食事量・間食 | 食欲が戻って摂取量が増えていないか |
| 活動量 | 歩数や運動量が以前より減っていないか |
| 筋肉量 | 体重が同じでも体脂肪率が増えていないか |
| 血糖の改善 | 尿糖が減って体重が戻り始めていないか |
| 併用薬 | インスリン・SU薬・ピオグリタゾンを一緒に使っていないか |
| 睡眠・ストレス | 睡眠不足やストレスによる食べすぎがないか |
| 検査値 | HbA1c・脂質・肝機能・腎機能を確認する |
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。
体重が増えているからといって、自己判断で薬をやめたり、食事を極端に減らしたりすることは避けてください。血糖管理が崩れてしまうことがあります。気になることがあれば、まず主治医にご相談ください。
糖尿病薬を飲みながら体重管理を考えるとき——相談のポイント
薬の変更や追加は自己判断してはいけません
糖尿病の薬を飲みながら体重を管理したいと思ったとき、「薬を変えてもらえば痩せるのではないか」「薬をやめれば体重が減るのではないか」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、薬の変更・追加・中止は必ず主治医と相談して決めてください。自己判断で変更すると、血糖コントロールが乱れてしまうことがあります。また、急に薬をやめることで体の状態が悪化することもあります。
「薬を変えたい」「体重のことも含めて相談したい」と思ったときは、まず主治医にそのまま正直に伝えることが一番確かな方法です。
体重・血糖・生活習慣は三つ一緒に見直すのが基本です
糖尿病がある方の体重管理で大切なのは、体重だけを単独で見ないことです。
血糖値、体重、そして毎日の生活習慣(食事・運動・睡眠・ストレス)は、互いに深く関係しています。体重だけを気にして食事を極端に減らすと、血糖コントロールが崩れることがあります。逆に、血糖管理がうまくいくと、食欲が安定して体重管理がしやすくなることもあります。
三つをバラバラに考えるのではなく、「血糖・体重・生活習慣をセットで見直す」という視点を持つことで、より安全に体重管理を進めやすくなります。
血糖だけでなく、血圧や脂質の薬と体重の関係も知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
ダイエット外来に相談できること、できないこと
ダイエット外来では、糖尿病の治療中の方の体重管理についても相談できます。
相談できること
- 体重が増えてしまった原因の整理
- 食事・運動・生活リズムの見直し方
- 現在の薬と体重の関係についての説明
- 必要に応じた主治医との連携
ダイエット外来でできないこと
- 主治医が処方した薬を無断で変更すること
- 「必ず痩せます」という効果の保証
- すべての人に同じ方法を当てはめること
「生活習慣病の治療を受けながら、体重も一緒に管理したい」という方にとって、ダイエット外来は現在の治療を尊重しながら相談できる場所のひとつです。
血糖コントロールと体重の関係は、驚くほど奥が深い
ここまで様々な糖尿病の薬と体重の関係を見てきましたが、実は血糖と体重のメカニズムは、私たちが想像する以上に深く結びついています。
医療の進歩は凄まじく、新しい薬が登場するたびに私たち医師も日々勉強を重ねています。そして何より、実際に患者さんへ処方したときの「手触り感」やリアルな変化を私たちは最も大切にしています。
決して「話題のマンジャロを処方しておけばいい」というような、安易な発想で薬を選ぶことはありません。なぜなら、同じ薬を使っても、体質や他の薬との組み合わせ(併用)によって、体に起こる変化は千差万別だからです。
私が医学生だった頃は、血糖値や体重はそれぞれ「個別の問題」として教えられていました。しかし、それから数十年が経ち、医療の常識は大きくアップデートされています。今では血糖、血圧、コレステロール、そして体重(脂肪)は、それぞれが体の中で密に「コミュニケーション(物質を介した情報交換)」を取り合いながら、体のバランスを保っていることが分かっています。最近では、「脂肪」もただの脂肪組織ではなく、体中に多数のシグナルを発信する「一つの臓器」として扱われるようになっているほどです。
だからこそ、体重の管理は単なるカロリー計算や流行りの薬の処方だけで片付くものではありません。確かな医学的バックグラウンドを持ち、体のネットワーク全体を見通せる医師に、あなたの健康管理をお任せいただく必要があるのです。
体重と血糖を一緒に見直したいときは、医療機関で相談を
富士市・富士宮市・沼津市周辺で相談先を探している方へ
富士市・富士宮市・沼津市周辺にお住まいで、「血糖の管理をしながら体重も見直したい」「糖尿病の治療中だけどダイエット外来に相談してよいのか」と思っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
体重管理は、薬だけで解決できるものではありません。食事・運動・生活リズム・血糖コントロールを一緒に見直すことで、より安全に、無理なく進めやすくなります。
生活習慣病の治療中でもダイエット外来に相談できます
現在、かかりつけ医で糖尿病などの生活習慣病の治療を受けている方でも、ダイエット外来への相談は可能です。
「主治医と別のところに相談していいのか」と迷う方もいらっしゃいますが、体重管理の専門的な視点からサポートすることは、現在の治療の邪魔をするものではありません。むしろ、主治医との治療をより効果的に進めるための補足として活用いただけます。
主治医との連携を大切にしながら進めます
ダイエット外来での体重管理は、現在の主治医の治療を尊重しながら進めることを基本としています。
薬の処方については主治医のご判断を最優先とし、必要に応じて情報共有や連携を行いながら、食事・運動・生活習慣の見直しをサポートします。体重・血糖・生活習慣をまとめて相談したい方は、ダイエット外来の案内ページもご覧ください。
【参考文献】
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- 日本糖尿病学会編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂
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- 日本肥満学会編『肥満症診療ガイドライン2022』ライフサイエンス出版
- 厚生労働省「糖尿病の薬物療法」e-ヘルスネット
よくある質問(FAQ)


