GLP-1・SGLT2阻害薬は脂肪肝に効く?MASLD・MASHの最新エビデンス

  • GLP-1関連薬とSGLT2阻害薬では、肝脂肪や肝機能検査値の改善が報告されている
  • MASHや線維化へのエビデンスは薬剤によって異なる
  • ウゴービには一定のMASH適応があるが、マンジャロ、リベルサス、SGLT2阻害薬にはない
  • AST・ALTの改善だけで、脂肪肝や線維化の改善とは判断できない
  • 薬の選択前に原因と進行度の評価が必要

健康診断で「脂肪肝」や「肝機能異常」を指摘され、同じタイミングでマンジャロやリベルサスといったGLP-1関連薬に関心を持つようになった、という方は少なくありません。体重と一緒に脂肪肝も改善できるなら一石二鳥だと考えるのは自然なことです。一方で、肝機能の数値が高いと薬を使えないのではないか、薬が肝臓に負担をかけるのではないかという不安を持つ方もいます。

この記事では、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬について、脂肪肝・MASLD・MASHへの効果を示す研究結果と、国内で承認されている効能・効果の違いを整理します。研究段階の話と、実際に処方できる範囲の話を分けて理解していただくことを目的としています。


目次

GLP-1関連薬とSGLT2阻害薬は脂肪肝に効くのか

結論から述べると、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬のいずれについても、肝臓の脂肪量やAST・ALTなどの肝機能検査値が改善したとする研究報告があります。

ただし、MASHの消失や肝線維化の改善まで確認されている薬剤は一部に限られます。国内でMASHへの適応を持つのは、対象を厳格に限定したウゴービのみで、マンジャロ、リベルサス、SGLT2阻害薬の各製剤には、MASH治療薬としての国内適応はありません。研究で示された効果と、国内で承認された効能・効果は別のものとして扱う必要があります。

脂肪肝があるという事実だけで、どの薬を使うかを決めることはできません。原因、線維化の程度、糖尿病や肥満症の有無、腎機能などをあわせて確認したうえで、使う薬を選ぶかどうかを判断する流れになります。

「脂肪肝に効く」には、少なくとも5つの意味がある

AST・ALTが下がることと、肝臓が治ることは同じではない

「脂肪肝に効く」という言葉は、実は一つの意味で使われているわけではありません。血液検査のAST・ALTが下がることと、肝臓の状態そのものが良くなることは、必ずしも同じ現象を指していないためです。

AST・ALTは、肝細胞が壊れたときに血液中へ漏れ出す酵素で、肝細胞障害を疑うきっかけになります。しかし、これらの数値は肝線維化の程度や、肝臓が持つ機能そのものを直接表すものではありません。血液検査だけで判断せず、必要に応じて画像検査や線維化評価を組み合わせます。

脂肪性肝疾患(SLD)のうち、肥満や糖代謝異常、脂質異常などの心代謝系危険因子を1つ以上伴うものをMASLDと呼びます。その中で、肝細胞の障害や炎症を伴う状態がMASHです。両者の違いについてはMASLDとは何か、脂肪肝との違いを解説した記事で詳しく扱っていますので、ここでは概要にとどめます。

肝脂肪、MASH、線維化は別の評価項目

研究の世界では、「脂肪肝に効く」という効果を、主に次の5つの評価項目に分けて検証しています。

  • AST・ALTなど肝機能検査値の改善
  • MRIなどで測定する肝臓の脂肪量(肝脂肪)の減少
  • MASH(脂肪肝炎)の消失
  • 肝線維化の改善
  • 肝硬変、肝がん、肝疾患による死亡など長期的な転帰

肝機能検査値と肝脂肪量は比較的短期間で変化します。臨床試験では、MASHの消失や線維化の改善を肝生検で評価しています。一方、実際の診療では血液検査、FIB-4 index、超音波検査、肝硬度測定などを組み合わせ、肝生検が必要かどうかを個別に判断します。肝硬変、肝がん、肝疾患による死亡などの長期的な転帰には、数年から数十年単位の追跡が必要です。同じ「脂肪肝に効いた」という表現でも、どの項目で効果が示されたのかによって意味は大きく異なります。

GLP-1受容体作動薬では、どこまで確認されているのか

GLP-1受容体作動薬は肝脂肪と代謝の両方に影響する

GLP-1受容体作動薬は、食欲、体重、血糖といった代謝面へ働きかけ、MASLDの背景にある代謝異常を改善します。肝臓への効果には体重減少が大きく関与すると考えられていますが、体重減少だけで説明できるかどうかは研究が続いています。作用のしくみそのものはGLP-1薬が体重を減らすしくみを解説した記事で扱っていますので、ここでは肝臓への効果に絞って説明します。

2025年に公表されたGLP-1受容体作動薬のRCTメタ解析では、第Ⅱ相または第Ⅲ相の13試験、合計1,811人のデータが統合されました。中等度から高度の線維化を伴うMASH患者において、GLP-1受容体作動薬はプラセボと比べてMASH消失の割合が高く(オッズ比3.48)、線維化改善についても有意な差が示されています(オッズ比1.79)。またMRIで測定した肝脂肪量は、プラセボと比べて平均4.50ポイント多く減少したと報告されました。ここでの数値は臨床試験における群間の統計的な差であり、個々の患者の改善率を保証するものではありません。

セマグルチドではMASHと線維化の改善が示された

薬剤別に見ると、GLP-1受容体作動薬の中でもっとも大規模な肝臓アウトカム試験が進んでいるのはセマグルチドです。第Ⅲ相ESSENCE試験は、肝生検でMASHとF2またはF3の線維化が確認された成人1,197人を対象とし、週1回皮下投与のセマグルチド2.4mgとプラセボを2対1の割合で比較する試験として進行しています。

2025年に公表されたパート1の72週時点の中間解析(最初の800人が対象)では、線維化の悪化を伴わないMASH消失がセマグルチド群62.9%、プラセボ群34.3%で認められました。線維化1段階以上の改善(MASH悪化を伴わない)はセマグルチド群36.8%、プラセボ群22.4%、両方を満たした患者はセマグルチド群32.7%、プラセボ群16.1%です。いずれも群間の統計的な差として報告された数値であり、個人の治癒率や成功率を表すものではありません。試験は240週間の観察を予定しており、肝硬変や肝がんなど長期的な肝疾患転帰に関する結果は、まだ検証の途上にあります。

ウゴービのMASH適応は対象が限られる

このESSENCE試験パート1の結果をもとに、ウゴービ(セマグルチド)は2026年6月19日、厚生労働省から「肝硬変を伴わない、中等度または高度の線維化(F2またはF3相当)を有するMASH」を効能・効果とする製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。国内でMASHに対する適応を持つ薬剤としては、これが初めてのケースです。

同じセマグルチドを成分とする製剤でも、剤形、用量、国内適応は異なります。ESSENCE試験でセマグルチド2.4mg週1回投与の効果が示されたことをもって、リベルサスやオゼンピックをMASH治療薬として使用できるわけではありません。

この適応は最適使用推進ガイドラインの対象となっており、処方できる医療機関や医師には条件が設けられています。肝臓専門医や消化器病専門医などとの連携体制、線維化の診断根拠、投与中の定期的なモニタリング体制などが求められ、健康診断で軽度の脂肪肝を指摘された方すべてが対象になるわけではありません。肝硬変を伴う場合や、線維化の程度がF2・F3に達していない場合は、この適応の対象外です。

マンジャロにもMASH改善の研究はあるが、適応は別の話

マンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬

マンジャロの一般名はチルゼパチドで、GLP-1単独の薬ではなく、GIPとGLP-1という2種類のホルモン受容体に作用するGIP/GLP-1受容体作動薬です。リベルサスとマンジャロでは成分や適応が異なるように、チルゼパチドとセマグルチドも別の成分であり、肝臓への効果を単純に同一視することはできません。マンジャロは国内では2型糖尿病の治療薬として承認されており、肥満症に対してはゼップバウンドという別の製品名で承認されています。マンジャロという製品名と肥満症・脂肪肝への適応を結び付けて理解しないよう注意が必要です。

SYNERGY-NASH試験で示されたこと

チルゼパチドとMASHの関係を調べた代表的な研究が、第Ⅱ相SYNERGY-NASH試験です。生検でMASHとF2またはF3の線維化が確認された190人を対象に、チルゼパチド5mg、10mg、15mgとプラセボを比較し、52週間投与しています。

線維化の悪化を伴わないMASH消失は、プラセボ群10%に対し、5mg群44%、10mg群56%、15mg群62%でした。線維化1段階以上の改善は副次評価項目として扱われ、プラセボ群30%に対し、チルゼパチドの各用量群でおおむね半数程度に認められています。ただし、この試験の対象は190人と規模が大きくなく、線維化の評価項目における信頼区間の幅も広いため、著者ら自身が、より大規模かつ長期の試験が必要だと述べています。

これらはチルゼパチドの研究結果であり、マンジャロには国内でMASHへの適応がありません。国内承認上、マンジャロは脂肪肝やMASHを適応として処方する薬ではないため、研究結果と実際に処方できる範囲を分けて考える必要があります。

SGLT2阻害薬は肝脂肪を減らす可能性がある

肝脂肪とAST・ALTの改善は複数の研究で報告されている

SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管でブドウ糖の再吸収を抑え、尿へ糖を排出させることで血糖を下げる薬です。SGLT2阻害薬の作用と副作用は別記事で解説しているため、ここでは脂肪肝に関する研究結果を中心に扱います。

2025年に公表されたメタ解析では、MRI-PDFFまたはMRSで肝脂肪量を測定した13件のRCT(14データセット、計791人)が統合され、SGLT2阻害薬群は対照群と比べて肝脂肪量が有意に減少していました(標準化平均差−0.73)。対象となった試験の多くは2型糖尿病を合併する患者を含んでおり、試験規模、使用された薬剤の種類、投与期間にはばらつきがあります。

MASH消失や線維化への根拠はまだ限られる

SGLT2阻害薬について、生検で確認したMASH消失や線維化改善を主要評価項目とした大規模な第Ⅲ相試験は、GLP-1受容体作動薬ほど蓄積されていません。肝脂肪やAST・ALTの改善が報告されていることと、MASH消失・線維化改善が確認されていることは、別の段階の話として扱う必要があります。

国内でSGLT2阻害薬は、2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病など、製剤ごとに定められた適応に基づいて処方される薬であり、MASLDやMASHそのものへの適応を持つ製剤はありません。糖尿病を合併していない脂肪肝の患者に対して、この薬を一律に使えるという位置づけではない点も、あわせて押さえておく必要があります。

GLP-1関連薬とSGLT2阻害薬、どちらを選ぶべきか

肝臓への効果だけでは薬を選べない

ここまで見てきたように、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬は、それぞれ異なる段階までデータが積み上がっています。肝臓の状態を比べるだけで、どの薬が自分に向いているかを判断することは難しく、糖尿病や肥満症の有無、腎機能、心不全の既往、膵炎・胆石の既往、脱水のリスク、感染症の既往、食事量や飲酒習慣、併用薬の有無など、多くの要素を組み合わせて検討する必要があります。

国内適応と研究上の効果を分けて考える

3種類の薬剤群を比較すると、以下のようになります。

比較項目 GLP-1受容体作動薬 GIP/GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害薬
代表的な製剤 ウゴービ、リベルサス、オゼンピックなど(セマグルチド)
※剤形・用量・国内適応は製品ごとに異なる
マンジャロ(チルゼパチド) フォシーガ、ジャディアンスなど
脂肪肝領域で示されていること 肝脂肪量の減少、AST・ALTの改善が複数の試験で報告 SYNERGY-NASH試験でMASH消失・線維化改善を報告(第Ⅱ相) 肝脂肪量の減少、AST・ALT改善がメタ解析で報告
MASH・線維化の根拠 セマグルチドでESSENCE試験(第Ⅲ相)の結果あり 代表的な生検評価は第Ⅱ相SYNERGY-NASH試験。大規模・長期試験は今後の課題 生検を伴う大規模な検証はまだ少ない
国内のMASH適応 ウゴービ(セマグルチド)のみ、対象は限定的 なし(マンジャロは2型糖尿病の適応) なし
主な注意点 消化器症状、胆嚢・胆道疾患、急性膵炎など 消化器症状、胆嚢・胆道疾患など、研究は発展途上 脱水、尿路・性器感染症、正常血糖ケトアシドーシスなど

※研究上の効果と、国内で承認された効能・効果は同じ意味ではありません。薬の使用可否は診断、検査結果、合併症などから判断されます。

併用すれば必ず強く効くわけではない

2型糖尿病を合併するMASLD患者を対象とした観察研究のメタ解析では、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の使用が、肝硬変や肝不全などの肝関連イベントのリスク低下と関連していました。ただし、これは観察研究をまとめた結果であり、薬による予防効果や両者の優劣を直接証明したものではありません。

糖尿病治療では両剤を併用することがありますが、脂肪肝やMASHへの上乗せ効果を目的とした併用療法は、現時点で確立していません。治療対象と副作用のリスクを踏まえて医師が判断します。

肝機能異常があるときは、薬を選ぶ前に原因を確認する

脂肪肝以外の病気が隠れていることがある

健康診断でAST・ALTの異常や脂肪肝を指摘された場合、その背景にあるのが本当に代謝異常による脂肪肝かどうかを、まず確認する必要があります。飲酒量が多い場合のアルコール性肝障害、特定の薬剤による薬剤性肝障害、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝疾患、胆道疾患など、脂肪肝以外の原因が隠れていることもあるためです。

血液検査と必要な画像検査で確認すること

確認のために、必要に応じて血液検査でAST、ALT、γ-GTP、ALP、ビリルビン、血小板数、血糖、HbA1c、脂質、腎機能、電解質などを調べます。検査項目や実施する理由は、ダイエット外来で血液検査を行う理由を解説した記事も参考にしてください。血小板数とAST・ALTなどから算出するFIB-4 indexは、線維化リスクが高いかどうかを絞り込む手がかりになりますが、これだけで確定診断ができるわけではありません。

線維化リスクが高いと判断された場合は、腹部超音波検査、肝硬度を測る検査、MRI、場合によっては肝生検が必要になることがあります。肝機能や腎機能に異常がある場合の医療ダイエットの考え方についても、別記事で詳しく扱っています。

専門医による評価を優先する場合

線維化の進行が疑われる場合や、脂肪肝以外の肝疾患が否定できない場合は、体重管理を目的とした薬の使用よりも先に、消化器内科や肝臓専門医による評価を優先することがあります。MASHの治療と体重管理の関係も参考にしてください。血液検査の結果だけで、その後の経過まで安全だと言い切ることはできず、経過に応じて確認を重ねていく姿勢が必要です。

薬を使っている間も、体重と検査値の両方を追う

体重が減っても、肝臓の評価は続ける

GLP-1関連薬やSGLT2阻害薬で体重が減っても、肝臓の脂肪量や肝機能検査値は、体重と同じ速度、同じ方向で変わるとは限りません。体重の数字だけを見て肝臓の状態も改善したと判断するのではなく、定期的な血液検査や、必要に応じた画像検査で経過を確認していく必要があります。

体調不良時に自己判断で続けない

GLP-1関連薬では、悪心や下痢などの消化器症状のほか、脱水、胆嚢炎・胆石症、急性膵炎、腸閉塞などが報告されています。SGLT2阻害薬では、脱水、尿路・性器感染症、まれに正常血糖ケトアシドーシスなどが知られています。極端な糖質制限や断食、嘔吐や発熱が続くとき、手術の前後などは、体調が普段と異なる状態にあるため特に注意が必要です。

薬の開始、増量、中止、他の薬との併用は自己判断で行わず、症状がある場合は次回の定期検査を待たずに相談することが望まれます。

富士市周辺で、脂肪肝と体重をまとめて相談したい方へ

健康診断で脂肪肝や肝機能異常を指摘され、GLP-1関連薬やSGLT2阻害薬について具体的に検討したい場合は、健診結果や直近の血液検査結果があれば持参していただくと、その場での確認がスムーズになります。

診察では、処方することを前提に話を進めるのではなく、体重、血糖、脂質、肝機能検査値、腎機能、既往歴、服薬状況などをひととおり確認したうえで、薬を使う選択肢と、使わずに経過を見る選択肢の両方をお伝えしています。線維化の進行など専門的な評価が必要と判断した場合は、消化器内科や肝臓専門医への紹介を優先することもあります。富士市、富士宮市、沼津市周辺で、脂肪肝と体重の両方を一緒に相談できる場所を探している方は、ご自身の状態を確認するところから始めていただければと思います。

まとめ

  • 肝脂肪、MASH、線維化は別の評価項目であり、どの段階の効果かを区別して見る必要がある
  • ウゴービには肝硬変を伴わないF2・F3相当のMASHという、対象を限定した適応がある
  • マンジャロとSGLT2阻害薬の研究結果は、国内での承認内容とは分けて理解する必要がある
  • 肝機能異常がある場合は、薬の使用より先に、診察と必要な検査によって原因を確認することが優先される

よくある質問(FAQ)

マンジャロを使えば脂肪肝も改善しますか?

SYNERGY-NASH試験では、チルゼパチドの投与によりMASH消失や線維化改善が確認されたと報告されています。ただし、この結果は第Ⅱ相の研究段階のものです。現在の国内承認上、マンジャロは脂肪肝やMASHを適応として処方する薬ではありません。

リベルサスとウゴービは同じセマグルチドなので、脂肪肝への効果も同じですか?

同じ成分でも、製剤、用量、国内で承認されている効能・効果は異なります。ウゴービは肝硬変を伴わないF2・F3相当のMASHという限定的な適応を持ちますが、リベルサスにこの適応はありません。同じ成分であることをもって、効果や適応が同じだと考えることはできません。

糖尿病がなくても、SGLT2阻害薬を脂肪肝に使えますか?

SGLT2阻害薬は、2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病など、製剤ごとに定められた適応に基づいて処方される薬です。糖尿病のない方の脂肪肝に対する研究報告はありますが、国内でMASLDやMASHそのものへの適応を持つ製剤はなく、一律に使えるという位置づけではありません。処方の可否は個別の状態から判断されます。

AST・ALTが下がれば、脂肪肝は治ったと考えてよいですか?

AST・ALTは肝細胞障害を疑う手がかりであり、肝臓の線維化や機能そのものを直接表す数値ではありません。数値が下がっても、肝脂肪の減少やMASHの消失、線維化の改善が起きているとは限りません。必要に応じて画像検査や線維化評価を組み合わせ、数値だけで治癒と判断しないことが重要です。

GLP-1関連薬とSGLT2阻害薬を一緒に使えば、脂肪肝により効果がありますか?

糖尿病治療では併用されることがありますが、脂肪肝やMASHに対する上乗せ効果は、現時点で確立していません。副作用のリスクや糖尿病、肥満症、腎機能、心不全などの状態を踏まえ、併用の可否を個別に判断します。

【参考文献】
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